口臭対策 その1
まずは、原因になる疾患がある場合はそれを治療すること。
これが、必ず必要です。しかし、治療の期間がかかる場合などでは、その間の口臭対策が必要になります。
口臭対策で、最も大切なことは、口の中を清潔にしておくことです。
病的口臭でも生理的口臭でも臭気物質の発生源である細菌を除去し、
臭気物質をも洗い流せれば消臭することができます。
口臭の原因の大部分は口の中に在ると言われているので、ブラッシングを丁寧に、
こまめにすることは「虫歯」や「歯周病」の予防だけでなく「口臭」にも効果があります。
舌につく汚れを「舌苔」と言いますが、この舌苔がたくさん舌の表面に沈着していると口臭の発生源になります。
口臭の2大原因・・・「歯周病」と「舌苔」になります。予防には、口の清掃が重要です。
歯周病からの口臭の特徴・・・メチルメルカプタンが硫化水素より多くなる。
舌苔からの口臭の特徴・・・硫化水素のほうが多くなる。
<舌の掃除をする>舌ブラシ(歯ブラシでも代用可)やガーゼ(指に巻いて)を使ってやさしく掃除します。
あまり強すぎると、舌の表面が荒れてしまうので注意して下さい。
基本は、朝起きたときの1日1回でOK!
水に濡らしただけの舌ブラシを使って、やさしく掃除をします。
この時のコツとして
○まず舌を出来るだけ前に出して奥のほうを掃除します。
これは、舌の後方部分の方が汚れが溜まりやすく、
普段掃除ができないからです。(口臭の原因になります)
掃除しているときは、息を止めて、なるべく上あごに
触らないようにしましょう。(嘔吐しにくくなります)
口臭対策 その2
<ガムをかむ>ガムをかむことも、口臭除去効果があります。
成分では、銅クロロフィルナトリウムやカテキン,塩化亜鉛などを含むものは脱臭効果があります。
また、ガムをかむことにより唾液の分泌がよくなり臭気物質を洗い流してくれます。
加えて、含有成分による脱臭効果もあります。
しかし、ガムでもキシリトール入りやシュガーレスなどを選ぶようにしましょう。(虫歯予防のため)
<うがいをする>
口の中が乾燥していると、より口臭を感じやすくなります。
水で口をゆすぐだけでも、一時的にですが消臭効果があります。
<口臭予防剤や洗口剤を使う>
口臭予防剤や洗口剤を使うことにより、さらに効果は持続します。
製品によっては、殺菌作用や消臭作用の期待できる成分が含まれているものも多くあります。
香料などによるマスキング効果もあります。
―― マスキング効果とは ――
あるにおい(口臭)を抑えたいときに、香料などのより強く
よい香りで覆い隠して、元のにおいを感じさせないように
してしまうこと。
< お茶を飲む >お茶に入っている成分で「カテキン」があります。
ご存知の方も多いこの成分に、強力な消臭作用、殺菌作用があります。
お茶を飲んだり・お茶でうがいすることで、口の中の乾燥を防ぎ、消臭することができます。
<口臭の抑制効果>
今のところ、口臭の抑制効果が認められているものとしては
・塩化亜鉛を含むスプレー・リンス
・エッセンシャルオイルとエタノールの洗口剤
・クロルヘキシジンの洗口剤
・フラボノを含むガム・タブレット などがあります。
これらを使うことにより、口臭の減少が1〜2時間程度期待できます。
時と場所により使い分けると、一時的にですが口臭がコントロール出来ると思います。